サブプライム後の新資産運用

サブプライム問題発生から、だいぶ経ちましたが、こんな本を読んでみました。

サブプライム後の新資産運用―10年後に幸せになる新金融リテラシーの実践




著者の中原 圭介さんの本は、以前にも読んだことがあるのですが、非常にためになる本が多いです。

今回読んだ本も、Amazonで高い支持を得ていました。

単に「サブプライム問題」「世界恐慌」という事態を煽って、読者を不安にさせるだけの本ではありません。

リーマンショックよりも前に書かれた本なのですが、その後の現在の状況を見越していたかのような記述も多く、驚かされました。

内容は個人投資家向きで、非常に実践的な内容が書かれています。
また、難しい経済用語をあまり使わず、分かりやすく簡潔に書かれている点も素晴らしいです。


最初に、投資の世界でセオリーとされている「国際分散投資による長期資産運用」に関して、データに基づき、弱点を明確に述べています。

次に、「マクロ経済」の流れを読みつつ、投資する方法が書かれており、著者ならではのポートフォリオを提案しています。

ただ、本書に書かれているように、実際に「マクロ経済」を読み切るということはかなり難しいように思います。
とはいえ、本書に紹介されているような指標をチェックするということを、私自身が実践していないので、努力が足りないだけかもしれませんが。。

良い本であることは間違いないので、投資の初心者からある程度の経験者にまで、お勧めできる本です。

posted by るしん at 2009/07/08 01:12 | 東京 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 投資一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


日経平均3000円でも資産が守れる方法

プライベートバンカーが書いた!日経平均3000円でも資産が守れる方法




最近の不景気を受けて、こんな本を読んでみました。

が、タイトルにあるような「資産が守れる方法」に関して、具体的な方法はほとんど書かれていませんでした。
最後の30頁くらいにほんの少し書かれている程度で、参考になる部分はあまりありません。

本書のほとんどは、銀行の国有化、預金封鎖、新円切替、デノミ、年金崩壊、保険会社倒産、超円高、超株安、・・・といった最悪なシナリオが延々と書かれただけの内容です。

読み終わった後の「爽快感」や、“ためになった”という「充実感」が得られませんでしたので、個人的にはお勧めできない本です。

posted by るしん at 2009/03/04 23:51 | 東京 ☔ | Comment(1) | TrackBack(0) | 投資一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


波乱の時代 アラン・グリーンスパン

波乱の時代 特別版―サブプライム問題を語る




本書は、2007年11月に日本語版が出版されたアラン・グリーンスパン著「波乱の時代」の特別版であり、2008年9月に刊行された「The Age of Turbulence」のペーパーバック版に、新たに書き下ろしで追加されたエピローグを訳出したものです。

私は先に出版されている「波乱の時代」の上下巻の分厚い方は読んでいません。が、「波乱の時代」の上下巻を読んでいなくても、内容に付いていくことはできました。
専門的な用語がけっこう出てくるので、ちょっと戸惑うところもありますが、 FRB議長時代の発言よりも、ずっとわかりやすく語っています。ページ数は60ページほどで、525円という買い易い値段設定がされています。

「波乱の時代」という原著の原稿が完成したのが、2007年6月で、出版されたのは2007年9月。この3ヶ月の間に、いわゆるサブプライム問題が起こっていますので、ある種予言的な著書といえます。
この特別版では、2007年8月以降に何が起こり、どう考えるべきかが記されています。

グリーンスパンがFRB議長を務めた18年間は、アメリカ経済が停滞から抜け出して復活する素晴らしい時代となったこともあり、グリーンスパンは「金融の神様」とか「マエストロ」とか呼ばれていました。
だが現在では、グリーンスパンの時代に政策金利を下げすぎたことが、今回の金融危機の原因になったと批判されてもいます。

ただ、この本を読んで、グリーンスパンの知識の深さと頭の切れを、改めて認識させられました。
一番印象に残ったのは、以下のくだりです。

「金融市場で起こる急変をすべて予想できるようになるとは考えられない。急変はそもそも予想外の動きなのであり、事前に予想されれば、裁定取引によってほぼ起こらなくなる。しかし、陶酔感が蓄積していく時期にそれを抑制するのはきわめて難しいのではないかとわたしは強く感じており、この見方が正しければ、投機熱が行き過ぎてみずからの力で崩壊するまで、バブルは続くことになるだろう。〜中略〜 しかし、リスク管理が完璧になることはありえない。いずれ失敗するときがおとずれ、とんでもない現実があきらかになり、予想されなかった反応が急激にあらわれて、金融市場で『危機』と呼ぶ現象が起こる。」

グリーンスパンの主張を信じるならば、これからもバブルとその崩壊は発生し続けるということです。
その大きな波の変化を少しでも早く検知できれば、投資結果にも良い影響が出るのだろうと思います。巻き込まれてから気付くのでは遅いということですね。
posted by るしん at 2009/02/15 00:06 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


黄金の扉を開ける賢者の海外投資術

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術




私が好きな作家さんの一人である“橘 玲”さんの最新作です。
非常に深い(ある意味、マニアな)情報と、やや常識からはみ出した論理展開は、相変わらず健在です。

あまりにも深い内容のため、何箇所かついていけないところもありますが・・・^^;
とはいえ、とても楽しめる読み物でした。

内容は、個人向けグローバル投資の指南書といった感じです。
現時点で、日本の個人投資家が利用可能な海外の投資商品を、物語も交えつつ分かり易く解説しています。
(「このETFを、この配分で購入すれば良い」とか、けっこう具体的です。)

また、投資のノウハウ的な内容以外に、様々な金融業界で起きている事柄の解説も含まれており、金融業界の進歩にかなり驚かされます。
posted by るしん at 2008/05/19 01:46 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


ヤバい経済学

ヤバい経済学 [増補改訂版]




遅ればせながら、読んでみました^^;

2006年のビジネス本のヒット作なのですが、増補改定版ということで、オリジナルのものより100ページほどページが増えています。

『経済学』というタイトルが付いていますが、そんなに堅苦しい本ではなかったです。
例えば↓のような疑問を、経済学の視点から解くとどんな答えが出てくるかを、テンポ良く語っています。

・不動産広告の「状態良し」の本当の意味とは?
・90年代のアメリカで犯罪が激減したのは、中絶の合法化のおかげ?
・勉強ができる子の親ってどんな人?
・銃とプール、危ないのはどっち?
・相撲の力士が八百長をしている?
・学校の先生がインチキをしている?
・ヤクの売人は儲かる?
・出会い系サイトの自己紹介はウソ?
・ウィキペディアは信頼できる?(増補版のみ)

などなど・・・他にもたくさん。


『通念に捉われず、データに基づいた分析をすることが大事』という点は、経済学に限った話ではなく、重要な考え方だと改めて気付かされました。
posted by るしん at 2008/03/17 00:40 | 東京 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 投資一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする