お金の教養

社会人1年目からのお金の教養 (「やるじゃん。」ブックス)



これまでも何冊か読んだことのある、泉正人さんの著書です。

本のタイトルに、「社会人1年目からの〜」とある通り、お金に関する基本的な知識を詰め込んだ内容になっています。
中から、心に残った文言を、以下にまとめておきます。
・お金の使い方は「消費」「投資」「浪費」の3つに分けられる
・収入の2割を貯蓄に、6割を生活費に、残りの2割を自己投資にあてる
・自分資産は大きく「人的資産」「潜在資産」「情報資産」「金融資産」「時間資産」の5つに分けられる

特に印象的だったのは、「お金の5つの島」の章でした。
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お金の世界には、「株」「債権」「不動産」「商品」「為替」という5つの島(市場)がある。
このうち、「株」「債権」「不動産」「商品」は、国や経済圏という城壁に囲まれていて、行き来するには「為替」という関所となる島を経由する必要がある。
5つの島はそれぞれ環境が異なり、天気が悪くなったり、好天が続いたりする。
悪天候が続く島からは、別の島に移り住もうと、多くのお金が逃げていく。
反対に、天候に恵まれている島には、お金がたくさん集まってきて、景気が良くなる。
知識や経験、お金の教養を使って天気を予測することで、人よりも先んじて景気の良い島に行くことが、資産運用のカギとなる。
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posted by るしん at 2016/12/12 02:20 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるもの

著者「岩崎日出俊」さんの作品は初めて読んだのですが、ほどよくまとまっていて、しかも岩崎さん自身の主張も入っていて、良い本でした。

不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるもの



日銀のマイナス金利導入など、最近の話題も取り込まれています。

第1章では、「10年前に、日米それぞれの株を買っていたら、現在何倍になっていたか」という考察がありました。まずアメリカのほうで、アマゾンは14倍、アップルは13倍、グーグルで4倍、フェイスブックが3倍となってます。一方の日本のほうは、トヨタが1.3倍、ユニクロが6倍、東芝は54%安、東電は73%安、日本航空だと100%安という結果でした。選出されている企業に、やや意図を感じますが、市場全体の指数で見てもアメリカのほうが成績が良いです。
人々の暮らしを根底から変えるようなイノベーションを生み出した企業が、その国にどれだけあるかがポイントのようです。
スマホ、検索サイト、オンラインショッピング、SNS、オフィスソフト、動画閲覧、・・・と、今の暮らしでは当たり前となってますが、10年前にはこの状況は想像できなかったですもんね。

日本には「失敗を歓迎する風土がない」、イコール「皆がリスクを取りたがらない」ため、イノベーションが起きにくい状況になっているとのことでした。
入試なり、就活なり、出世なり、「失敗したことを跳躍台として、ストレートにゆくよりもより高く、より強く立ち上がることができたら素晴らしい」という言葉が心に残りました。

第3章では、「先端技術を持つ企業への投資」を勧めています。そういった企業を見極めることに自信がないなら、「グーグル、アマゾン、アップル、フェイスブックに投資しておく」といった方法を紹介していました。
ただし、「イノベーションというのは、大企業では起きていない」とも言っています。たとえグーグルやアップルであっても、「大企業病」にかかる可能性はあり、そうなった場合は株価が低迷することになるでしょう。
第4章では、ディズニー株や、バークシャー株を買って、数億円の資産を築いた人の事例が紹介されていました。

第5章から、株式投資により踏み込んだ内容になってきます。
まず最初に、株式投資の2つのシンプルな鉄則が書かれています。
・「量的緩和」すれば「株高」になる
・「GDPが上昇」すれば「株高」になる


20年後、日本の人口が1,300万人減る一方で、世界の人口は15億人増えると予想されています。アメリカに関しては、先進国ながら今後も人口が増え、3億6,700万人増えると言われています。
結果、日本の市場は縮小し、世界の市場が拡大していくという流れは避けられないとのことで、最もハズレがない投資として、「アメリカへの投資、具体的には、ダウ平均株価に連動するETFへの投資」を勧めています。
また著者は、新興国への投資には消極的な見解でした。理由は、「新興国の成長を取り込む/利益にするのは、結局、先進国のグローバル企業になる」という考えのためです。

最終章で、「成功の秘密は何か?」という質問に対して、バフェットが「少なくとも1日に500ページの本や書類を読むことだ。これは誰にでもできることだが、ポイントは、これをずっと続けることにある」と答えたというエピソードが印象的でした。
posted by るしん at 2016/03/27 01:32 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


投資バカの思考法

こんな本を読んでみました。

投資バカの思考法



ひふみ投信という投資信託を運用している「レオス・キャピタルワークス」のCIOである藤野英人さんの著書です。
藤野さんの本は初めて読んだのですが、この本、良い本でした!

藤野さんの経験、知見、ノウハウが、やさしい言葉でまとめられています。

もちろん、ところどころで投資信託の紹介も入ってはいるのですが、最小限に止められていると思います。

まず、最初にアベノミクスに言及して、「アベノミクスは、市場に出回る円の価値を下げ、結果として借金の価値を下げる政策である。なので、現金をたくさん持っている(抱えている)人が損をする。」と述べています。
この点は、私も同意見で、現金のまま持っておくより各種金融資産に振り分けたほうが得な時期だと思います。

ファンドマネージャーの仕事とは、「会社の成長性を見極めること」。これは、「未来に立って、今を見る」感覚だそうです。
そのために、以下の7つのスキルが重要だと述べています。

@洞察力
A決断力
Bリスクマネジメント
C損切り
D時間
E増やす力
F選択力

以下、それぞれの力について、私の印象に残った点をまとめておきます。

@洞察力
マーケットと会社を、“主観から離れて”見極めるために、いろいろなことに関心を持つことが重要。
そのために、「新聞」「SNS」「街歩き」から情報を得る。

A決断力
決断とは、1つを選び、他を捨てること。決断する際の基準となる軸には、「損得」「善悪」「美醜」「好き嫌い」の4軸がある。どれを優先するかは人によって異なる。

Bリスクマネジメント
リスクとリターンはセットになっている。リターンを得たいなら、リスクを受け入れる必要がある。

C損切り
損切りでもっとも大切なのは、取得価格を忘れること。大事なのは、「今の価格をどう評価するか」であって、「いくらで買ったか」は関係ない。

D時間
効率は大事だが、重要視しすぎない。非効率の中にこそ、大きな結果が隠れている。
一方で、非効率な活動に時間を割くために、効率化できる活動は改善を続けるべき。忙しさの原因は、時間がないからではなくて、「ボロボロの刃で仕事をしているから」かもしれない。

E増やす力
私たちが消費したお金は、誰かの給料になり、私たちの給料は、誰かの消費のおかげ。つまり、経済は「互恵関係」である。

F選択力
イメージできないことはマネージできない。人生は、“思う通りにしか”ならない。


posted by るしん at 2015/09/24 03:39 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


100%得をする「ふるさと納税」生活

以前から話題になっている「ふるさと納税」の本をようやく読んだ。

完全ガイド 100%得をする「ふるさと納税」生活



「ふるさと納税」といっても、納税ではなく、“寄付”に分類されるとのこと。
自分の出身地に関係なく、好きな自治体に寄付をすることで、税金上は“寄付金控除”を適用することができる。
で、いろいろな自治体が、寄付した人に対して特典を送ってきてくれるらしい。
特典はその自治体の名産品であることが多く、お米、お肉、魚介類、お酒、果物、スイーツ、宿泊券など、さまざまな品が用意されている。
株主優待で、お米をたくさんもらっている人は、お米以外がもらえる自治体を選んで、寄付をするのが良さげ。

税金控除額の計算式は以下のとおりで、@+A+Bの合計が控除される。
@ 所得税からの控除=(寄付金−2,000)×所得税率
A 住民税からの控除=(寄付金−2,000)×10%
B @Aで控除しきれなかった部分についてさらに、住民税からの控除=(寄付金−2,000)x(100%−10%−所得税率)

なんだかややこしい。。所得税率というのも、収入によって変動する。
ということで、具体的に計算してみる。

例えば、所得税率が20%とすると、10,000円寄付した場合は、
@ (10,000−2,000)×0.2=1,600
A (10,000−2,000)×0.1=800
B (10,000−2,000)×(100%−10%−20%)=5,600
ということで、合計8,000円分の税額控除が受けられる。

同じく、所得税率が20%で、50,000円寄付した場合は、
@ (50,000−2,000)×0.2=9,600
A (50,000−2,000)×0.1=4,800
B (50,000−2,000)×(100%−10%−20%)=33,600
ということで、合計48,000円分の税額控除が受けられる。

つまり、必ず「寄付額−2,000円」が控除されることになる。

が、Bには1つ注意点があって、「住民税所得割額の1割が上限」という条件があるとのこと。
しかも、住民税所得割額を算出するにも、厳密な計算式があるのだそうで。。(ここで、詳細な計算は挫折・・・)
ただ、ざっくりの目安であれば、“支払っている住民税の1割”と考えれば良さそう。

お金の流れとしては、ある年に寄付をした分(出費分)が、確定申告時の所得税 & その翌年の住民税から控除されるということかなぁ。
ふるさと納税をしてもしなくても、いずれにせよ所得税や住民税は支払うことになるので、それなら、ふるさと納税をして自治体からの特典をもらったほうが得だな。


ただサラリーマンにとっては、以下のようなハードルがある。
・どれくらい住民税を払っているか、あまり意識していない
・上に書いた税額控除を受けるには、確定申告が必須

住民税に関しては、6月頃の給与明細を確認すると、住民税の記載があるので分かる。
が、住民税が分かっても、確定申告の手間は省けない。
ということで、普段確定申告をしないサラリーマンにとっては、やっぱり面倒な制度だ。。



ただ、ここで朗報。

2014/12/30に政府が決定する「二〇一五年度与党税制改正大綱」に、ふるさと納税を簡素化する制度が提案されるとのこと。
これまでは、寄付先の自治体から受け取った受領証明書を添えた、確定申告が義務付けられていた。
新たな制度は、利用者が求めれば、寄付を受けた自治体が、利用者の居住自治体に対し、住民税の減税手続きを代行してくれる。
税金控除に関しても、これまで所得税と住民税でそれぞれ行っていたものを、新制度は、住民税に一本化するようだ。
さらに、減税対象となる寄付の上限額は、住民税の一割程度から二割程度に拡大するらしい。
ただ、5自治体を超えてふるさと納税を行う場合は、確定申告が必要となるみたいなので、この点は注意が必要。
posted by るしん at 2014/12/22 11:30 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ




私自身、大きく影響を受けた本として紹介している『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』
この30万部を超えるベストセラー『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』が12年ぶりに全面改訂されました。

本書は、状況が大きく変わったことで、前作から不要になった部分を大幅に削る一方、オリジナル版の雰囲気を活かすために、当時の文章をそのまま残し、その後の経緯や情報を本文中で追記する形を採っています。
このような形を採った理由の1つとして、著者自身、「前作のような“熱気”のある文章は、今の自分にはもはや書けないから」とも言っています。
また本作では、導入として、著者自身の出版業界でのサラリーマン経験が追記掲載されており、これも興味深かったです。

リーマンショックや東日本大震災、安倍バブルなど、12年前からすれば、予測できないような経済環境の浮き沈みがありました。
ただ原理的なことは何も変わっておらず、制度の歪みはほとんどそのまま温存されていて、今でも“黄金の羽根”は落ちていて拾うことが可能とのこと。

この本が「他の投資本と一味違う」のは、「“本当に実行すれば”金持ちになれる」と思わせるだけの説得力がある点です。
ただ、この“本当に実行する”までのハードルは高いです。
なぜなら、書いてある手段の多くは、自分で会社を立ち上げてオーナー社長にならないと実行できないからです。

前作のレビューでも書きましたが、「読むと、サラリーマンが嫌になる」点は、本作も同じでした^^;
でも、サラリーマンも知っておくべき内容だと思います。


以下、印象に残った内容を残しておきます。

・お金持ちになるには、「収入を増やす」「支出を減らす」「運用利回りを上げる」の3つの方法しかない。
・日本のサラリーマンの生涯年収は3億〜4億円。専業主婦を養うのは、3億円を捨てるのと同じ。
・家計のリストラは、住宅コストと生命保険から。
・持ち家とは、賃料の発生しない不動産投資。住宅ローンは、株式の信用取引と同じ。
・市場経済では、賃貸と持ち家に優劣はない。
・子どもには、1人あたりマンション1戸分の教育費がかかる。
・もっとも効率的なポートフォリオとは市場全体(に連動するインデックスファンド)に投資すること。
・宝くじは胴元の取り分が50%、競馬/競輪/競艇は胴元の取り分が25%、パチンコは胴元の取り分が3%、株とバカラは胴元の取り分が0.5%。
・国民年金の年金財政の赤字は、厚生年金から補填している。
・最速の資産形成法は、合法的な範囲で税金を払わないこと。
・自営業者が「法人成り」すると、税や社会保障費のコストを大きく節約することができる。また、公的金融機関から、低利の事業資金を借りることもできる。


posted by るしん at 2014/11/10 01:35 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする